豪雨で広く浸水した熊本県人吉市の市街地の浸水高が、昭和40年代にあった二つの水害よりもはるかに高かったことが、熊本大くまもと水循環・減災研究教育センターの現地調査で分かった。浸水した範囲も広く、今回の水害は過去最大級だったとみられるという。



熊本・人吉の過去最大級の水害!球磨川浸水エリア

九州南部を襲った豪雨について、国土地理院は5日までに、氾濫が起きた球磨川沿いの浸水推定図を公開した。熊本県球磨村では、浸水の深さが最大8~9メートルあったとみられる。


熊本県球磨村、人吉市付近の球磨川の浸水推定図。青色が濃いほど深く浸水したと推定される(国土地理院提供)

最も深いと推定されたのは、球磨村のJR渡駅周辺で、川に近い田畑の辺りが深さ8~9メートルとされた。近くには入所者らが取り残された特別養護老人ホーム「千寿園」もあり、数メートル浸水したとみられる。
人吉市の人吉駅付近も深さ1~2メートルの浸水域が広がった。支流が流れ込む合流点近くは、3~5メートルに達したと推定された。

センターは5日、球磨川北岸にあたる人吉市上青井町や宝来町などを調査。下青井町の電柱には、洪水の浸水高を記録した旧建設省名のプレートが取り付けられており、55年前の昭和40(1965)年に2・1メートル、昭和46年に1・1メートルとあった。今回は4・3メートルの高さまで水が達しており、2倍以上の浸水高だった。

松村政秀教授(橋梁(きょうりょう)工学)は「川から離れた場所まで水が来ていて、浸水域の広さに驚いた。過去最大級の被害だ」と話した。

小規模な氾濫(はんらん)の場合、あふれた水は川から離れる方向に流れるが、今回調査した地域では、球磨川の流れに沿う方向に物が流されていた。石田桂助教(水文気象学)は「あふれた水の量がかなり多く、まるで川幅が広がったように物を押し流していったか、支流も氾濫していた可能性がある」とした。

熊本・人吉市被害状況まとめ

熊本・人吉市被害状況まとめてみました!


被害状況の動画まとめ

熊本県球磨川流域で被害が広がっています。ニュース動画をまとめましたのでご確認下さい。

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熊本・人吉の過去最大級の水害!

豪雨で広く浸水した熊本県人吉市の市街地の浸水高が、昭和40年代にあった二つの水害よりもはるかに高かったことが、熊本大くまもと水循環・減災研究教育センターの現地調査で分かった。浸水した範囲も広く、今回の水害は過去最大級だったとみられるという。

センターは5日、球磨川北岸にあたる人吉市上青井町や宝来町などを調査。下青井町の電柱には、洪水の浸水高を記録した旧建設省名のプレートが取り付けられており、55年前の昭和40(1965)年に2・1メートル、昭和46年に1・1メートルとあった。今回は4・3メートルの高さまで水が達しており、2倍以上の浸水高だった。

松村政秀教授(橋梁(きょうりょう)工学)は「川から離れた場所まで水が来ていて、浸水域の広さに驚いた。過去最大級の被害だ」と話した。

小規模な氾濫(はんらん)の場合、あふれた水は川から離れる方向に流れるが、今回調査した地域では、球磨川の流れに沿う方向に物が流されていた。石田桂助教(水文気象学)は「あふれた水の量がかなり多く、まるで川幅が広がったように物を押し流していったか、支流も氾濫していた可能性がある」とした。

センターは暫定の調査結果を速報としてホームページで公開した。
https://cwmd.kumamoto-u.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2020/07/report_20200706.pdf


まとめ

熊本・人吉の過去最大級の水害!球磨川浸水エリアや被害状況を確認しました。被災された方のお悔やみ申し上げます。被災されたばかりですが、今晩の大雨でさらに被害が拡大する可能性があります。災害グッズを持って避難して頂き、ご無事に過ごされることを切に願っております。