東京オリンピックが来年開催無理なら中止のニュースがありました!

国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は20日、英BBC放送の取材に、新型コロナウイルスの影響で1年延期となった東京五輪が2021年に開催できなかった場合は中止となる見通しを明かした。

バッハ会長は安倍晋三首相が来夏の開催を「最後の選択肢」と明言したと明かし「組織委が3000から5000人の職員を永遠に雇用することはできない」「アスリートを不確実な状況に置くことはできない」などの理由を挙げた。無観客開催については「望むところではない」とも話した。

これまで会長は来年開催できなかった場合のオプションについては「憶測すべきではない」として、明言を避けてきた。

出典元:報知新聞社



東京オリンピックにどのくらい準備費用がかかっているのか

東京オリンピック・パラリンピックの開催が1年、延期されることになった。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の中、国際オリンピック委員会(IOC)と日本側は具体的な青写真を描く時間もないまま、2021年7月23日の開幕を決めた。会計検査院が関連経費を含めて開催費用を3兆円超と試算する「国家的事業」とあって、先送りの影響はさまざまな分野に及び、追加経費は3000億~5000億円規模とされる。史上初の延期五輪の先行きは不透明だ。

出典元:毎日新聞

IOCからのみ契約解除と大会中止が可能

開催都市契約の74ページ目に、契約を解除し大会を中止する権利はIOCのみが裁量を持つということが、第66条に書かれています。また、2020年中に大会が開催されない場合にも、IOCが解除できる旨が書かれています。

出典元:東京都オリンピック・パラリンピック準備局



東京オリンピック中止となった場合は2回目となる

1940年、東京オリンピックが中止に追いやられるまで(後編)

国際オリンピック委員会(IOC)はスポーツと政治の分離を唱える。だが第2次世界大戦直前、オリンピックは国際政治情勢に翻弄されざるを得ない運命にあった。1938年、世界各国が日中戦争に反発するなか、第12回東京大会は中止に追い込まれてしまう。



東京オリンピック2020中止のデメリット

東京五輪…経済的損失は中止約4兆5,151億円

2020年東京オリンピック・パラリンピックが中止された場合、延期に伴う諸費用は発生しないが、大会開催による経済効果の大部分が失われることになる。東京オリンピック・パラリンピック準備局の「東京2020大会開催に伴う経済波及効果」によると、直接効果の経済効果は約5兆2,162億円。ただし、設備整備費はすでに投資・消費済のため、中止になっても経済効果の約1兆7,538億円には影響しないため、その分を引き、失われる直接効果の経済効果を約3兆4,624億円と推定した。

大会中止で失われるレガシー効果の経済効果については、「スポーツ、都民参加・ボランティア、文化、教育・多様性などのレガシー効果」の経済効果の約1兆7,028億円は約5割が失われるとして約8,514億円と仮定。「経済の活性化・最先端技術の活用などのレガシー効果」の経済効果の約20兆1,257億円の約1%が失われると仮定して約2,013億円とし、あわせて約1兆527億円と推測。

東京オリンピック・パラリンピックが中止されたときの経済的損失の総額は、「失われる直接効果の経済効果」約3兆4,624億円と、「失われるレガシー効果の経済効果」約1兆527億円をあわせて約4兆5,151億円とした。

出典元:リセマムより



東京オリンピック2020中止のメリット

私なりに中止のメリットを挙げてみました。

  • 首都圏のオリンピック開催期間に宿泊施設の値上がりが無くなる。
  • スポーツイベントが通常通り開催。五輪開催期間のお休みがなくなる。
  • 海外からのインバウンドが見込めないことから新型ウィルス感染拡大の危険が減る。
  • オリンピック開催前に借りれなかった大型商業施設が借りることができる。展示場を使ったイベント。例えばコミケなどが例年どおり開催される。
  • テレビやドラマなども通常通り放送される。オリンピック期間だからといった放送中止期間がなくなる。
  • オリンピック準備のために仕事をしていた人たちは他の通常の仕事ができる。

新型ウィルスの感染拡大さえ気をつければ、通常のイベントが開催されることになります。



まとめ

東京オリンピック中止により、準備にかけていた費用やその後見込んでいた経済効果が経済的損失が見込まれています。一方で一部の人しか観戦できなかったり、オリンピック開催の為、関係者以外がデメリットに感じられていたことがメリットとして上がります。要は通常の生活に戻るということです。

オリンピックが開催されないのはとても残念です。オリンピック出場を目指していたアスリートの皆さまは悔しい思いをしていることでしょう。しかし中止になる以上は、オリンピックのない新型ウィルス後の世界をどう生活していくか考えていくのが先決ではないでしょうか?世界中の人がまともに生活できていることが前提のスポーツの祭典ですから。